故郷へ帰る

来月のどこかで数日間、家族で実家へ帰ろうと計画しています。
何をするというわけではありませんが、今年後半戦の英気を養うべく、少しの間お世話になりにいってきます。

私の故郷・銚子にはいくつかの文学碑があり、観光名所のひとつとなっています。子どもの頃からの見慣れた光景なので、あらたまって見学に行ったりすることはありません。
https://www.city.choshi.chiba.jp/kanko/guide/kawaguchi/kawaguchi.html

銚子にある文学碑には、茨城の牛久に暮らしていた日本画家・小川芋銭の碑があります。銚子は県境に位置するため、橋を渡った利根川の向こうが茨城になります。牛久の小川芋銭の家の近くには、農民文学者・犬田卯の家があり、両家は仲が良くちょくちょく行き来をしていたようです。

戦前の牛久では、丑寅(東方から)の風が吹いたとき、〝ドーン・ドーン〝と太鼓のような重量感のある響きがよく聴こえたそうで、犬田いわく、その音は「二十里東方の銚子漁港海岸の岩に太平洋の荒波があたって砕ける音だ」とのこと。
それを読んだとき、まさか牛久まで銚子の波の音が聴こえるものなのかと疑問に思いましたが、戦前の話しであるため、当時は大きな建築物もそう無く、本当のことであったのかもしれません。

銚子の荒波とはどういうものか。
あまりにも知られたことで、わざわざここで書くことでもないとは思いましたが、東映のオープニングに映し出される海の映像は、銚子の海鹿島(あしかじま、と読みます)で撮影されたものだと言われています。ちなみに、小川芋銭の別荘は海鹿島にあったということです(銚子市海鹿島町)。

トップ画像は、荒れていないときの静かな銚子の海を店主が撮影したものです。

第7回東京蚤の市を振り返って

5月の最初のイベントは、東京蚤の市です。
当店では、昨秋の東京蚤の市が終了したその日から、次の春の東京蚤の市の準備がスタートしました。
次回はどんな古本を持って行こうか?とか、何かテーマを設けて古本を集めてみようとか、店主と話し合いながら自分の頭の中で考えながら、カタチを作る作業に入ります。
いまは月末に開催される「GOOD FOOD MARKET」のことで頭がいっぱいです。と同時に手紙舎さんの本棚に納品する古本のセレクトや、古書モダン・クラシックのオンラインショップにアップする古本のことも考えています。

今回で第7回目となる東京蚤の市ですが、記念すべき第1回目に私は参加することができませんでした。長男を出産直後だったため、会場の様子などは店番をしていた店主から聞いていました。それから現在に至るまで、チャレンジと反省の繰り返しできましたが、ある古道具屋さんの仕事ぶりに店主ともども感銘を受け、勉強になり、少しは自分たちらしさを出せるようになってきたところです。

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東京蚤の市2日目の日曜日の朝、今回が東京蚤の市最後の参加となるロシア・ソ連の絵本のお店「ふぉりくろーる。」さんで購入したバッジを付けてみました。
調布に引っ越す前に住んでいた街で、当時、ふぉりくろーる。さんはご近所さんでした。
きっとまたいつかどこかで、お会いできることを楽しみに。

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「鹿沼のカフェフェス」こんな古本持っていき〼。

【女性向けふるほん】
IMG_0310今回は、イベントのテーマに合わせて、コーヒーやカフェにまつわる本や雑誌を集めてみました。写真の中の一冊、クウネル2011年11月1月号「街とコーヒー。」を見ていたら、先日取材で訪れた長崎で立ち寄った喫茶店「珈琲 冨士男」が紹介されていました。おいしいコーヒーを淹れてくれそうな良い感じの店構え通り、満足のいく味わいでした。良質のコーヒー用クリームが使われていたことも気に入った理由の一つです。このお店は、長崎の原爆投下後の焼け野原に開かれた老舗だそうです。

他にも、暮らしまわりのエッセイや実用書、絵本など、大人からお子さんまで楽しめる本や雑誌をたくさん並べていきます。(カヨ)

【男性向けふるほん】
IMG_1569「鹿沼のカフェフェス」にまさか古本目当てで来る方はいないと思うので、お客さまは業界で言う「ウブい」方々。そこで私は、お客さまが二度と目にすることがないような、珍しい古本を持っていきます。詳しくはコチラのお店紹介ページに載ってますが、上の写真はカフェフェス用に準備しながら気になった本。

左から昭和49年に発行されたテリィ南『スーパーカット』。ジャケもアレですが、当時の「スーパーカット」がいろいろ紹介された内容も、斬新すぎる髪型といい、モデルさんの表情といい、真面目なのか狙っているのかギリギリのラインが貫かれています。次の『将棋マキ割り殺法』はもちろんジャケで仕入れました。ビシッと決まった和服に、躍動感のある手つき(小指立ち)、左手のタバコはカメラマンさんが持たせたのでしょうか。佐藤大五郎という名前もこれ以上ない、という位にハマってますね。最後は『荒川線 ひとりぼっち』。栃木のお客様に荒川線の良さが伝わるか不安ですが、昭和53年に東京都交通局が出した都電荒川線の写真集です。

他にも真面目な本、なつかしい本、雑誌や写真集などいろいろ持っていきます!(店主)

⚫︎ 古書モダン・クラシック紹介ページ【鹿沼のカフェフェス公式サイト】

手紙舎手芸店 troisに納品しました。

手紙舎 2nd STORYの上の階にある「手紙舎手芸店 trois」に手芸の本を納品いたしました。今回は、スウェーデンと日本の実用的で装幀も美しい本を揃えました。

スウェーデンの伝統的な刺繍やレース編の本、国内では、イルゼ・ブラッシ先生の刺繍シリーズや昭和の懐かしいデザインの手芸本など、1960年~1970年代の手芸本がメインになっています。
作り方も丁寧に掲載されていますので、作品づくりのご参考になりましたら幸いです。今後も随時、追加納品いたしますので、よろしくお願いいたします。

今週末の土日は、調布駅前広場での「GOOD FOOD MARKET」へ出店しておりますので、そちらでも皆様のお越しをお待ちしております。