本とコーヒー tegamisha

手紙社さんの新しい柴崎のお店「本とコーヒー tegamisha」4月1日にオープンとなりました。今日開店前にちょっと写真を撮らせてもらったので、オープンしたてホヤホヤのお店の様子をどうぞ!

事前に告知したように、当店も古本の方でちょこっとお手伝いさせてもらってます。手紙舎の本棚担当のカミさんが、日々プレッシャーと闘いながら仕入れに奮闘しておるようです。それについてはおいおいこのブログで紹介していきます。
ではみなさんよい週末を。

詳しくはこちらを☞ http://tegamisha.com/shop#books

行ってきました鹿沼へ!

手紙社さんといういわゆるひとつの「おしゃれテキ屋ファミリー」に所属する古書モダン・クラシック。行ってきました。先週金・土・日と鹿沼へ!鹿沼のカフェフェス in 鹿沼市民文化センター!

いやー大変でした。何が大変って、よりにもよってイベントの日に家族全員が風邪でダウンするという。まずイベントの2・3日前にカミさんが風邪をこじらせて喘息気味となり、次に2歳の息子に伝染り、「イベントがあるのに風邪をひいてプロフェッショナルじゃないね」などとカミさんに偉そうに抜かしていた私(店主)がイベントの前日にホテルで高熱を出すという撃沈ぶり。一時は「イベントヤバいかも…」などと弱気になったりもしましたが、結局鹿沼の熱心な本好きのお客様と手紙社さんのサポートのお陰で無事乗り切ることができました。この場を借りて御礼申し上げます。では現地の写真をどうぞ!

結論から言うと、私は搬入と搬出のみであとは宇都宮のホテルで息子と伏せっていたので一切店番をやってないのですが、カミさんによるとお客さまの反応は上々であったようです。
今回は手紙社さんの他のイベントと異なり、お客様はカフェフェスのチケットを購入された方のみ。ですがいつもの数万人のお客様が来るイベントの半分くらいの売上げがあったので、むしろ購買意欲は高かったのでは?当店としましても、私は男性向け、カミさんは女性向けといつものユニセックスな品揃えを一切妥協なく鹿沼にぶつけたので、お子さんからお年寄りまで喜んでいただけたようです。カミさんによると、うちの品揃えを見て「宝の山だ!」と歓喜された古本女子の方や、「図書館みたい!」と喜んでいたお子様など、嬉しい反応も多々あったそうで。カフェフェスのために用意した「コーヒーに関する古本」も完売し、鹿沼の古本好きのお客様には感謝感謝のイベントでありました。

IMG_1664そんな訳で、今回はとにかくイベントを無事に乗り切ることに精一杯で、観光らしきものができなかったのですが、いくつか心残りが。
ひとつは、前回の東京蚤の市のときに当店のブースに来ていただいたご同業のかぴぱら堂さんが鹿沼在住であったこと。体調が良ければ少し足を伸ばして古通の取材に伺ったのに…残念。
もう一つは、今回僕らは宇都宮のホテルに宿泊したのですが、鹿沼の駅前に渋い旅館が(上の写真)。私は知らない土地に行くとタクシーの運ちゃんに地元のアレコレを聞くのを趣味としてるのですが、駅前の「いせや旅館」、なんと「商人宿」であるとか。話してくれた運ちゃんは「宇賀神」という鹿沼に多いという珍しい苗字の方でしたが、その宇賀神さんによると「いせや旅館は昔から富山の薬売りや各地の商人が投宿する宿」とのこと。商人宿といえば「貧困旅行記」で有名なつげ義春が好んで泊まったという宿。私もある意味「カフェフェス」という縁日で古本をバイするために鹿沼に来たのであるから、立派な商人のはしくれ。ぜひ「いせや旅館」に泊まって、温泉に入りながら、富山の薬売りやネクタイのセールスマンの方たちと商売の話をしたかったなー。次回鹿沼に来る時の楽しみにしよう。

BOOK5 16号 「特集 二足のわらじ 本業と本業のあいだ」

Labor of Love. 直訳すると「愛の労働」。英語で「好きでやる仕事」とか「無償の奉仕」といったときに使う言葉だ。私にとって古本屋とは、文字通り「Labor of Loveー愛の労働」である。これまでも、そしてこれからも。『ぼくと二足のわらじ』古賀大郎

先日発売になった『BOOK5 16号 特集二足のわらじ』にて「ぼくと二足のわらじ」というちょっと長めの文章を書かせていただきました。『BOOK5』はトマソン社さんが発行している小冊子で、「本に関わるすべての人へ発信する情報バラエティ誌」。毎号本好きを唸らせる特集を組み、特集以外にも、古本ライターの南陀楼綾繁さんや古本屋ツアー・イン・ジャパンの小山力也さん、私の呑み友達である古書赤いドリルの那須太一さんなど多彩な人々が連載されている大変面白い雑誌です。

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今号は本に携わる方の「二足のわらじ」がテーマで、古書モダン・クラシックを開店してから去年まで8年の長きにわたり、古本屋と郵便局という二足のわらじを腰までズッポリと履いていた私に執筆依頼が来たのでした。私が勤めていた郵便局の仕事を簡単に説明すると、「新夜勤ゆうメイト」といって要はアルバイトでして、夕方6時から朝8時まで寝ずに仕事をするというもの。つい去年まで私は、夜中郵便局で仕事し、終わったら昼まで寝て、それから古本の仕事をしてまた2・3時間寝て郵便局に行くという、ブコウスキー顔負けの崖っぷち生活を送っておりました。詳しくは『BOOK5』に書かせて頂いてますが、いろいろあって去年の2月に郵便局を出所することができ、そこら辺りの一部始終を面白おかしく、しかし郵便局へのルサンチマンたっぷりに書いております。われながら出色の出来のルポルタージュになっていると思うので(笑)、ご興味のある方は是非。あわせてシモーヌ・ヴェイユの『工場日記』、ジョージ・オーウェルの『パリ、ロンドンどん底生活』、そして言うまでもなくブコウスキーの『POST OFFICE』などをお読みになれば、本に携わる人間の「二足のわらじ」が、いかに昔からポピュラーであったか分かると思います。

『BOOK5 16号 特集二足のわらじ』は当店のオンライン・ショップでもご購入いただけます。▶︎『BOOK5 16号 特集二足のわらじ』

手紙社の本屋に納品に行ってきました。

昨日は手紙社さんの新店舗、柴崎の2nd storyの一階にできる本屋さんの納品に行ってきました。詳しくは『今日のお手紙』の「本屋、やります。」「焙煎、やります。」「手紙舎新店舗情報」をご覧ください。

一ヶ月ほど前に本屋さんの話を伺いまして、出されたお題に基づいて昨日までカミさんと二人で必死に古本を集めました。納品した時は店内の内装もほぼ終わり、届いた新刊書を棚に埋める真最中。「新刊と古本が並ぶなんて最高だねー」と北島さんもご満悦の様子。店の奥には話に聞いた通りピカピカのでっかい焙煎機が鎮座し、コーヒー担当の関根さんがいそいそと準備中。今から焙煎コーヒーの深い香りが漂ってくるよう。

All you need is a good book and a cup of coffee.

開店がとても楽しみです。
オープンは4月予定とのこと。本屋には手紙社さんがセレクトした新刊書と古書モダン・クラシックの古本、そし紙モノが並ぶそうです。東京の新たな新名所になるか!?どうぞご期待ください。